子どもと一緒に旅行するとき、気を遣う場面の多い旅館やホテルより「一棟まるごと貸し切り」の宿の方が、断然気楽に過ごせます。子どもが走り回っても大丈夫、夜泣きしても心配いらない、食事の時間も自由——一棟貸しは「家族の家」を旅先に持ち込む感覚で泊まれます。
BBQができる庭、アルパカが歩く牧場、富士山を望むグランピング、温泉街の蔵、世界遺産の島のコテージ——この記事では、子どもの記憶に刻まれるような体験ができる全国5軒を紹介します。
家族・子連れ旅行で一棟貸しを選ぶ3つのポイント
家族旅行で一棟貸しを予約する際に、特に確認しておきたいポイントです。
- 最大宿泊人数と添い寝の条件を確認する(子どもの人数・年齢によって料金や宿泊可否が変わる。乳幼児の添い寝が無料かどうかも要確認)
- キッチン設備と食器・調理器具の充実度を確認する(離乳食の準備、好き嫌いへの対応、大人数の食事づくりに対応できるかチェック)
- 子どもが安全に遊べるスペースがあるかを確認する(庭・テラス・BBQスペースなど屋外空間の有無。プールや川・海水浴場の近さも重要)
乳幼児連れなら「洗濯機」「ベビーバス」を確認
乳幼児を連れた旅では着替えの量が多く、洗濯機の有無が旅の快適さを大きく左右します。事前にアメニティの確認を。また、赤ちゃんのお風呂に使えるベビーバスや浴槽の深さも宿に直接確認しておくと安心です。
那須りんどう湖グランピング場:アルパカ150頭と眠る、那須の牧場グランピング
栃木県那須郡那須町にある「りんどう湖ファミリー牧場」は、アルパカやヤギ、乗馬体験など動物ふれあい体験が充実した人気の観光牧場です。「那須りんどう湖グランピング場」はその牧場に隣接しており、グランピング宿泊者は牧場へ歩いて0分でアクセスできます。朝目覚めたら窓の外にアルパカがいる、という光景は子どもにとって忘れられない体験になります。
透明なドームテント内から夜空を眺めることができるグランピングスタイルで、BBQでの夕食も楽しめます。ジップラインやアドベンチャーメイズなどのアクティビティも充実しており、1日では遊び切れないほどのコンテンツがあります。東京から新幹線と路線バスでアクセス可能。車なら東北自動車道・那須ICから約20分です。
全室富士山ビュー ビジョングランピングリゾート山中湖:富士山を独り占めしながらBBQ
山梨県山中湖村、富士山の裾野に広がる山中湖のほとりに「ビジョングランピングリゾート山中湖」はあります。その名の通り全室から富士山が見え、子どもが初めて目にする壮大な富士の姿は一生の記憶になるはずです。8mの大型ドームテント「スイートグランピング」はファミリー向けで、家族4〜5名で過ごすのに十分な広さです。
夕食はイタリアンBBQで山梨県産食材を使用。各ドームには私用の露天風呂とサウナも完備されており、子どもたちが眠った後に大人がゆっくりととのう時間も確保できます。富士山・山中湖という組み合わせは、子どもに「日本の美しさ」を体感させる旅にぴったりです。最寄りの河口湖駅からバス・タクシーでアクセス可能、または東京から車で約1時間半です。
城崎温泉 一棟貸しの宿 ゆっ蔵:温泉街の外湯を家族で満喫できる蔵泊まり
兵庫県豊岡市、日本海に近い城崎温泉は、7つの外湯が点在する情緒豊かな温泉街です。JR城崎温泉駅から徒歩約5分の「ゆっ蔵」は、地域の蔵をリノベーションした一棟貸しの宿。セミダブルベッド2台と布団4組を合わせると最大6名まで泊まれるため、両親と子ども複数名の家族旅行に対応できます。
充実したキッチン(冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器・IHコロなど)を使って自炊することもでき、子どもの好みに合わせた食事が作れます。庭でのBBQ(別途3,000円)も可能です。宿に帰る前後に城崎温泉の外湯巡りを楽しんだり、すぐ近くの円山川でカヌーやカヤック体験(外部業者)に参加したり——温泉街全体を「子どもの遊び場」として使える贅沢な立地です。
やくらい山荘:宮城・薬莱山麓の一棟貸しで、ボルダリングと温泉を楽しむ家族旅
宮城県加美郡加美町、薬莱山の麓に「やくらい山荘」はあります。広い和室が4部屋(8畳×3+6畳×1)という畳の一棟貸しで、布団を広げれば大家族でも過ごせるゆとりがあります。洗濯機完備で、乳幼児連れや長めの旅程でも安心です。
徒歩圏内や車で5分以内には、子どもが一日中楽しめる施設が揃っています。「やくらい水公園」はウォータースライダーなどがある夏の定番、「やくらいウォールパーク」はボルダリングやロッククライミングができる自然体験施設です。さらに天然温泉「薬師の湯」も近く、自然の中でアクティブに過ごした後に温泉でリセット——という家族旅行の理想形が一つのエリアで完結します。仙台から車で約60分とアクセスも便利です。
屋久島 六角堂:世界遺産の島に一棟まるごと滞在し、縄文杉を子どもと目指す
鹿児島県の離島、屋久島。ユネスコ世界遺産に登録されたこの島は、樹齢数千年の縄文杉や亜熱帯から高山植物まで多様な植生が共存する唯一無二の自然の宝庫です。「屋久島 六角堂」は屋久島空港から車で約20分、海の近くに建つ一棟貸しのコテージです。最大6名が泊まれ、フルキッチン・洗濯機完備で長期滞在にも向いています。
コテージ敷地にはBBQグリルも完備。屋外テーブルで焼きながら島の海を眺められます。読書好きな家族には、宿内に約5,000冊の本とCDが揃うブックカフェスペースも嬉しい特徴です。縄文杉トレッキング(往復約10時間)は体力のある小学高学年以上向けですが、白谷雲水峡(もののけの森)は比較的アクセスしやすく、幼い子どもでも苔むす森の神秘を体感できます。特別な「本物の自然」を子どもに見せたい、という家族の旅に最適な一軒です。
一棟貸しの宿は小さい子ども(乳幼児)でも泊まれますか?
ほとんどの一棟貸しは乳幼児の宿泊が可能ですが、ベビーベッドやベビーバスの有無は施設によって異なります。事前に「乳幼児連れ」と伝え、必要な設備を確認しましょう。離乳食を持ち込んでキッチンで温めることができるのは、一棟貸しならではの利点です。
子ども料金の扱いはどうなっていますか?
一棟貸しの場合、「1棟あたりの料金(人数問わず固定)」か「大人の人数ベースで子どもは追加料金」かは施設によって異なります。予約前に子どもの人数・年齢を必ず記入し、料金体系を確認してください。一般的に添い寝の乳幼児は無料のケースが多いです。
雨の日のプランも考えておくべきですか?
子連れ旅は天候の影響を受けやすいため、室内で過ごせるプランB(屋内施設、映画、ゲームなど)も考えておくと安心です。一棟貸しはリビングが広く屋内滞在でも快適なため、雨でも「宿でゆっくり」という選択がとりやすいのも利点です。
まとめ
子連れ・家族旅行向けの一棟貸し5軒を紹介しました。アルパカ牧場グランピング(那須)、富士山ビューのグランピング(山中湖)、温泉街の蔵泊まり(城崎)、薬莱山麓の自然体験(宮城)、世界遺産の離島コテージ(屋久島)——それぞれ違う「家族の思い出」がここにあります。一棟貸しという形式が、子どもとのびのび過ごす旅を叶えてくれます。