金沢は「日本三名園」のひとつ・兼六園を持ち、加賀百万石の城下町文化が今も残る街です。古い町家が残る東山・主計町・近江町周辺には、武家・町人・芸妓の文化が積み重なった独特の空気があります。一方の能登半島は、里山里海の景観が世界農業遺産にも登録された自然豊かな地域で、輪島塗・珠洲焼など日本有数の伝統工芸が現役で生き続けています。
この記事では、金沢に3軒の一棟貸し町家、能登に2軒の宿を紹介します。2024年の能登半島地震で被害を受けたエリアへの旅は、地域経済を支える観光でもあります。旅を通じて北陸の文化と食と工芸を体験してください。
金沢・能登の宿を選ぶ3つのポイント
北陸旅行の拠点となる宿を選ぶ際の指針です。
- 金沢と能登のどちらをメインにするか決める(金沢は市街地観光・グルメ・工芸体験が充実し公共交通も使いやすい。能登は自然・里山・漁村文化を体験できるが車が必須。1泊目に金沢、2泊目に能登という2泊3日ルートが理想的)
- 金沢の町家は観光地への距離を確認する(近江町市場・21世紀美術館・東山ひがし・主計町茶屋街への距離が快適な観光滞在を左右する。金沢駅から徒歩圏内か、バス・タクシーが使いやすい場所かも確認しよう)
- 能登半島の状況を事前確認する(2024年1月の能登半島地震以降、一部の道路・施設の復旧状況は時期により異なる。予約前に施設と直接連絡を取り、営業状況・アクセスルートを確認することを強く推奨)
金沢・能登旅行の旬のグルメを楽しむなら?
冬(12〜3月)のカニ(香箱ガニ・ズワイガニ)、夏(6〜8月)の岩牡蠣と海鮮、秋(9〜11月)の能登産きのこと棚田米——北陸の食は季節ごとに全く異なる顔を見せます。旅の目的が「食」であれば、行きたい季節のグルメを先に決めてから旅程を組む方法がおすすめです。一棟貸しのキッチンを使って近江町市場で仕入れた食材を調理するのも北陸旅の醍醐味のひとつ。
天満町 いち花〈一棟貸し町家〉:金沢の中心部、町家文化が残る街区に建つ一棟貸し
金沢市内の天満町エリアに「天満町 いち花〈一棟貸し町家〉」はあります。金沢の旧市街に残る町家をリノベーションした一棟貸しで、近代改修を加えながらも格子戸・坪庭・黒瓦など金沢の町家建築の特徴が生かされています。近江町市場・金沢21世紀美術館・兼六園という金沢三大スポットへのアクセスが徒歩圏内で、観光効率が高い立地です。
金沢の朝食は「近江町市場」で取るのがおすすめ。早朝から開く海鮮丼・のどぐろの焼き魚定食は、観光客より地元民が多い時間帯に行くと本当の金沢の朝を感じられます。東山ひがし茶屋街まで徒歩20〜25分、タクシーなら5分圏内。夜の茶屋街は昼間とはまったく異なる艶やかな顔を持ちます。
名田町 ななの陽〈一棟貸し町家〉:金沢・浅野川エリアの一棟貸し、主計町茶屋街まで徒歩圏
金沢・浅野川沿いの名田町エリア。「名田町 ななの陽〈一棟貸し町家〉」は主計町茶屋街に近い場所に建ちます。主計町(かずえまち)は泉鏡花の小説にも登場する茶屋街で、東山ひがし茶屋街ほど知名度は高くないが、より地元の空気が色濃く残る穴場的エリアです。浅野川のほとりを夕暮れに歩いて、夜は茶屋街の料亭・バーを巡り、自分の町家に帰る——これが主計町の正しい歩き方です。
周辺には金沢の老舗和菓子店(森八・柴舟小出など)や和雑貨店が多く、朝の散歩コースとしても楽しめます。金沢駅から路線バスで10〜15分程度のアクセスで、金沢城・兼六園へは徒歩15〜20分圏内。金沢の「お茶屋文化」と「武家文化」の両方に近い希少な立地の一棟貸し町家です。
金沢町家 兼六:兼六園・金沢城公園のすぐそばに建つ一棟貸し町家
兼六園と金沢城公園のほど近くに建つ「金沢町家 兼六」は、その名が示す通り兼六園を観光の中心に据えた旅に最適な一棟貸し町家です。兼六園は四季を通じて異なる景色を見せる名園で、冬(12〜2月)の「雪吊り」(松の枝を縄で支える伝統技術)がされた風景は特に有名です。一棟貸しで泊まれば、早朝の人が少ない兼六園を、開園直後に独占するように歩けます。
「ひがし茶屋街」「近江町市場」「長町武家屋敷跡」「21世紀美術館」——金沢の主要観光スポットへのアクセスが徒歩〜バス15分圏内に集まる理想的な立地です。金沢の観光を2〜3日かけてしっかり楽しみたい旅行者、金沢が初めての方にも使いやすい一棟貸しです。
奥能登 春蘭の宿:能登半島の山間に建つ、古民家宿で里山の時間を過ごす
能登半島の内陸部、山間の集落に「奥能登 春蘭の宿(しゅんらんのやど)」はあります。春蘭(しゅんらん)は能登の山に自生する小さな野生ランで、能登の里山文化のシンボル的な存在。この宿はその名の通り、能登の里山の古民家に泊まりながら、地元の農家の暮らしに近い体験ができる宿です。
囲炉裏・茅葺き(または和瓦)の建物・山の幸を使った食事——日本の原風景に近い空間での宿泊は、都市で生活する現代人に「本来の日本の時間」を感じさせます。2024年1月の地震以降、能登への旅は「観光」と「復興支援」の両面を持ちます。奥能登の文化を体験することが、地域への直接的な経済支援につながります。輪島・珠洲方面への観光と組み合わせ、能登を深く旅したい方に向けた宿です。
WAT RESORT シーフロント 奥能登:能登の海を望む、サウナ付きグランピングリゾート
奥能登の海辺に「WAT RESORT シーフロント 奥能登」はあります。能登の海を一望するシーフロントの立地にあるグランピング施設で、サウナを完備。能登の海で外気浴しながらととのう体験は、他のサウナ施設では絶対に味わえないロケーションです。石川県能登の日本海は、荒々しい波と岩礁が続く独特の海岸地形が多く、内海の穏やかな海とは全く異なる迫力があります。
能登半島の先端・珠洲市付近はアクセスに時間がかかるエリアですが、「遠さ」がそのまま「手つかずの自然」を担保しています。サウナ後に能登の海の外気浴——この体験のためだけに奥能登まで行く価値があります。能登半島地震後も復旧が進むエリアで、旅行者の訪問が地域の復興の力になります。
金沢から能登への移動時間はどのくらいですか?
金沢市内から能登半島の先端・珠洲市まで車で約2.5〜3時間です。のと里山海道(自動車専用道)を使えば穴水まで約1時間。穴水から先は一般道で輪島まで約30分、珠洲まで約1.5時間。能登半島を「金沢から日帰り」するのは距離的に無理ではありませんが、宿泊してゆっくり回るのがおすすめです。公共交通機関(バス・鉄道)は本数が限られるため、レンタカーが実質必須です。
能登半島地震の影響は2026年現在どうですか?
2024年1月の地震から時間が経過し、多くの施設が営業を再開・再建しています。ただし一部の道路・温泉・宿泊施設は依然として影響が残る可能性があります。最新の状況は石川県・能登の観光協会のウェブサイトや、各施設への直接問い合わせで確認してください。能登を旅することは、地域経済の直接的な支援になります。
まとめ
金沢に3軒・能登に2軒、北陸の古民家・町家ステイを紹介しました。金沢の町家で茶屋街と市場の朝を歩き、能登の古民家で里山の静けさと日本海の迫力を体感する——この旅は「北陸の文化・工芸・食・自然」すべてを一続きに体験できる旅です。能登半島の復興を応援しながら、日本の他の場所には代えられない唯一無二の景観と人情を旅してください。