旅のルート

しまなみ海道サイクリングと瀬戸内の旅 2泊3日 | 尾道から今治まで島と海のモデルルート

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尾道の坂道から始まり、しまなみ海道の7島を自転車で渡り、今治・松山・道後温泉でゴール——瀬戸内の島と海と食を体感する2泊3日モデルコースを、宿・グルメ・アクティビティとともに紹介します。

本州と四国を7つの島と9つの橋でつなぐ「しまなみ海道」は、全長約60kmのサイクリングルートです。ミシュランのグリーンガイドで三ツ星を獲得し、世界的なサイクリストにも注目されるこのルートは、海と橋と島の景観だけでなく、尾道の文学的な坂道と道後温泉という2つの名所に挟まれた「旅の物語」として楽しめます。

この記事では、尾道を起点に生口島でグランピング泊、今治経由で松山・道後温泉を終点とする2泊3日のモデルコースを提案します。自転車が苦手な方は、レンタカーやバスを使った島めぐり観光としても楽しめます。

しまなみ海道の旅 — スタイルと移動手段を選ぶ

このルートには3つの楽しみ方があります。自分のペースに合わせてアレンジしてください。

  • サイクリングで全線走破(尾道→今治 約70km):体力に自信のある方向け。1〜2日で完走可。各橋の麓に貸し自転車があり、乗り捨てもOK。路面は整備済みで初心者でも挑戦しやすい
  • バスと自転車の組み合わせ:向島・生口島・大三島などをピックアップしてバスで渡り、各島内だけ自転車というハイブリッド旅。体力に関係なく楽しめる
  • レンタカーで橋を渡る観光旅:橋を車で渡りながら、各島の名所(耕三寺・大山祇神社・亀老山展望台)を点在する立ち寄りスポットとして回る。2日間でも余裕を持って回れる

しまなみ海道の「旅の起点」は尾道と今治、どちらから?

尾道(広島側)出発は「坂の街・文学の街」という情緒的な始まりに、今治(愛媛側)出発は「道後温泉」という風格ある終点への旅になります。この記事では尾道スタート→今治・松山ゴールのルートを提案していますが、逆回りでも同様に楽しめます。JR特急「しおかぜ」なら松山→岡山間が移動手段の候補です。

1日目 — 尾道:坂と猫と文学の港町でしまなみ旅の幕を開ける

東京・大阪から新幹線で「新尾道駅」か「三原駅」へ、または広島空港から車で約45分で「尾道市街」に到着します。最初の目的地は千光寺山。ロープウェイ(片道270円)で山頂まで上がると、尾道市街・尾道水道・向島がひとつの視界に収まります。山道には文学の小路——志賀直哉・林芙美子ら多くの文人ゆかりの石碑が続きます。

夕方は尾道駅前の「尾道ラーメン」か商店街のカフェで一息。尾道は坂道散策中に見つかる隠れ家的な喫茶店や古本屋が多く、歩くだけで旅になる街です。翌朝のサイクリングに備え、JR尾道駅近くの宿に前泊するか、東京・大阪からなら当日早朝に新幹線で移動してそのまま島へ向かうことも可能。渡し船で向島へ渡る(片道110円)のが、しまなみ海道の出発の「儀式」です。

2日目 — 生口島:しまなみ海道の「柑橘の島」でグランピングに泊まる

尾道から自転車で約30〜40km、バスなら1時間弱、レンタカーなら30分で生口島に到着します。因島(フラワーセンター・白山城跡)を経由して、生口橋を渡った先が「耕三寺」——派手な造りの私設寺院は「西の日光」とも呼ばれ、境内には各地の名建築を模した堂宇が並びます。島はレモン・ハッサク・みかんの名産地でもあり、農道を走ると柑橘の香りが風に混じります。

2日目の宿は、生口島内の「シトラスパーク瀬戸田」に隣接する「LEMON FARM GLAMPING しまなみ」。丘の上から瀬戸内海のパノラマを眺める全8棟の完全個室グランピングで、Suite Villa・Panorama Dome・サウナ付き棟など客室タイプが豊富です。夕食は広島和牛・旬の魚介・地野菜を使ったBBQコースで、デザートには生口島産レモンを使ったスイーツが登場します。明日のサイクリングや島歩きに向けて英気を養う、旅の中間地点の贅沢な宿です。

宿 #1
グランピング
中国・四国

LEMON FARM GLAMPING しまなみ

【愛犬OK】瀬戸内海の絶景を独り占め!全室オーシャンビュー!プライベートに楽しむグランピングリゾート

3日目 — 大三島・今治から松山へ:神の島と道後温泉でゴール

生口島からさらに先へ進み、大三島(おおみしま)へ。日本最古の神社のひとつ「大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)」が鎮座するこの島は、「神の島」として崇められてきた場所です。境内には奉納された国宝・重要文化財の甲冑が多数保存されており、武将ゆかりの品々が全国の半数近く集まるといわれます。大三島ICから多々羅大橋で伯方島へ、大島を経て今治ICでしまなみ海道は終点です。

今治からは今治城(内堀に海水が引き込まれた水城)を見学した後、道後温泉に向かいましょう。道後温泉本館は日本最古の温泉場のひとつで、「千と千尋の神隠し」のモデルとも言われます。その日の締めの宿は、松山市街から車で約30分の「private your resort ITTEKURAi 松山」。全棟にプライベートサウナ・水風呂・半露天風呂・専用庭が付いた、四国初の本格プライベートグランピングです。道後温泉の後にもうひと汗、今度は自分だけのサウナでゆっくりととのえます。

宿 #2
グランピング
中国・四国

private your resort ITTEKURAi 松山

客室は全室サウナ、水風呂、半露天風呂付き。完全プライベート空間で、居心地の良さを感じる体験型ホテル

しまなみ海道の自転車は体力がない人でも走れますか?

全線70kmを一気に走るのは体力が要りますが、電動アシスト自転車(E-bike)を借りれば坂道も楽に登れます。各島のポートで貸し出しがあり、乗り捨てにも対応。また「2日間かけてゆっくり走る」「一部だけ走って他はバス」という柔軟な旅程も可能です。初心者でも「最初の橋だけ渡る体験」から始めるのがおすすめです。

しまなみ海道を回るベストシーズンはいつですか?

春(3〜5月)と秋(9〜11月)が最もおすすめです。春は柑橘の花が咲き始め、風が穏やかでサイクリングに最適。秋は気温が下がり体が動かしやすくなります。夏(7〜8月)は日差しが強く体力を消耗するため、早朝スタートと十分な水分補給が必要。冬は晴れていれば澄んだ瀬戸内の景色が楽しめますが、気温が低いため防寒が必要です。

しまなみ海道は何泊するのがベストですか?

サイクリング目的なら1泊2日で全線走破も可能ですが、各島の観光・グルメ・宿泊を楽しむなら2泊3日が理想的なペースです。時間に余裕があれば3泊4日かけて島ごとにゆっくり滞在するスタイルもおすすめ。大三島や伯方島など「もっとゆっくりしたい」と感じる島が必ず出てきます。

まとめ

尾道の坂道からスタートし、しまなみ海道の柑橘の島でグランピングに泊まり、大山祇神社と道後温泉でゴールする——この旅には「旅の始まりから終わりまで」の物語があります。生口島のLEMON FARM GHで瀬戸内の夜を楽しみ、松山のプライベートサウナで旅の疲れをリセットする。しまなみ海道は、日本で最も「旅をしている感覚」を味わえるルートのひとつです。

eijihamada

Editor / Writer

全国の特別な宿を自ら泊まって取材する編集部員。

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