大谿川沿いに外湯が7か所点在する城崎温泉は、「浴衣で外湯めぐり」という日本ならではの温泉文化が今も生きている街。しかし、城崎の宿はそれだけじゃない。部屋で松葉ガニ会席を楽しめる全室部屋食の奥座敷、無料で使える貸切露天風呂が3種ある旅館、グッドデザイン賞を受賞したリノベ旅館、駅から徒歩3分の一棟貸し古民家まで、選択肢は幅広い。宿の選び方しだいで、城崎温泉の旅は何倍も豊かになる。
城崎温泉の宿を選ぶ3つのポイント
城崎の宿選びで押さえるべきポイントは3つ。まず外湯パスポートの有無──城崎温泉は外湯7か所が最大の魅力で、宿泊者はパスポートが付くことが多いが、プランによって異なるので確認を。次に食事スタイル──お食事処派か部屋食派かで宿が絞り込まれる。最後に宿のサイズ感──大型旅館は施設が充実している一方、小さな宿は館内でゆったり過ごせる静けさがある。外湯めぐりを主目的にするか、宿での時間を主役にするかで最適な選択が変わる。
無料の貸切露天風呂3種が自慢|城崎温泉 湯楽 Spa&Gardens
りんご風呂・オレンジライム風呂・花風呂という、フルーツと花をテーマにした貸切露天風呂が3種類、40分間無料で利用できる湯楽。全24室の旅館で、お食事処「TAJIMA」では直営漁市場から届く朝獲れ海鮮を使った山陰会席が楽しめる。部屋食オプション(大人1名2,000円追加)もあり、ファミリーからカップルまで幅広い旅行者に対応。城崎温泉の外湯パスポートも付いており、温泉街をたっぷり歩ける拠点になる。楽天トラベル評価4.50(1,001件超)と長年にわたって安定した高評価を誇る。
外湯パスポート付き・3スタイルの貸切スパ|城崎温泉 西村屋ホテル招月庭
城崎温泉を代表する旅館のひとつで、評価4.76(1,156件)という圧倒的な高評価が示す通り、大型旅館ながらサービスの質が高い。最大の特徴は「森のプライベートスパ」と呼ばれる3タイプの貸切露天風呂(和風「吟月」・バリ風「FU-RO」・中国風「林泉」)で、70分8,800円〜とカップルや夫婦の特別な時間に向いている。外湯めぐりパスポートは滞在中無制限で付属。レストラン「Ricca」では但馬牛・但馬野菜・地魚を使った月替わり料理が楽しめる。駐車場100台で、車旅のグループにも対応しやすい。
グッドデザイン賞受賞・大人専用の旅館|城崎温泉 つちや旅館
旧城崎消防署を2018年にリノベーションした「UTSUROI館」が2019年グッドデザイン賞を受賞。2024年11月には全館改修が完了し、リニューアルした客室と館内を楽しめる。12歳以下不可の大人専用で、静かな環境を好む旅行者に支持されている。予約不要で使える無料貸切風呂3か所(アルカリ単純硫黄泉)があり、夕食は旬の但馬牛料理をダイニングで。外湯めぐりパスポートと浴衣レンタルが無料で付属し、城崎温泉の風情を気軽に満喫できる。2025年「温泉宿総選挙」全国3位という実績を持つ宿だ。
全室部屋食・露天風呂付き客室の奥座敷|城崎温泉 ときわ別館
千二百坪の緑豊かな日本庭園に建つ、23室の温泉旅館。全室部屋食という珍しいスタイルで、お食事もチェックインもお会計もすべて客室で完結するプライベートな宿体験が特徴だ。23室のうち7室が露天風呂付き客室で、プラス1室は檜風呂付きの離れ。松葉ガニシーズン(11月〜3月)の蟹会席プランは特に人気が高く、予約が早期に埋まる。外湯パスポートも付いており、庭園に抱かれた奥座敷と城崎温泉街の両方を楽しめる。楽天評価4.73(200件)。
温泉駅徒歩3分・最大9名の古民家一棟貸し|きのいえ
温泉旅館が並ぶ城崎で異色の存在、一棟貸しの古民家「きのいえ」。JR城崎温泉駅から徒歩3分という好立地に、最大9名が泊まれる古民家を丸ごと借り切れる。フルキッチン完備で自炊もでき、近隣のスーパー・コンビニで買い出しして城崎の食材を楽しむこともできる。宿内に温泉はないが、外湯7か所が徒歩1〜12分圏内にあり、温泉は外湯でたっぷり満喫するスタイル。1階の居間にはプロジェクター・スクリーン・マッサージ機まで揃い、グループで城崎の夜を楽しむ環境が整っている。素泊まり1棟35,000円〜と大人数ほどコスパがいい。
まとめ
城崎温泉の宿は、外湯めぐりを楽しむ旅館から大人専用のデザイン旅館、グループOKの一棟貸しまでバリエーションが豊富。外湯7か所の文化を存分に活かすなら外湯パスポート付きの旅館を、静かに宿ごもりしたいなら全室部屋食のときわ別館を、グループ旅行なら駅近の「きのいえ」をベースに温泉街へ繰り出すのが楽しい。いずれにしても松葉ガニシーズン(11月〜)は予約が殺到するため、早めの計画が必須だ。